さて早速ですが、下のグラフをご覧ください。月ごとの平均湿度の例です。
(出典:気象庁「東京 2015年(月ごとの値)主な要素」http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2015&month=&day=&view=p1)
冬の季節、すでに乾燥を肌で感じとれるようになってきました。年齢とともに乾燥しやすくなるのは、肌のターンオーバー(肌の細胞が周期的に生まれ変わる機能)の乱れが関わっていると言えるでしょう。
乾燥肌とは、お肌の保湿の3大要素である「皮脂膜」、「NMF(天然保湿因子)」、「細胞間脂質」のいずれかまたは複数に問題があって、バリア機能が低下したり、ターンオーバーが乱れている状態なのです。
さらに、乾燥肌によって「皮膚疾患」や「大人アトピー」などの病気を引き起こす場合もあります。
※「皮膚疾患」や「大人アトピー」は東京皮膚科・形成外科にて保険診療が可能です。
肌にとどまっている水分や油分は、平均的な湿度以上のもとでは基本的には一定に保たれています。冬の季節になると湿度が下がり、肌の表皮部分で水分量は下がります。そして肌の正常なターンオーバーができなくなる、というふうに冬の乾燥が肌荒れの原因となることがあります。
また、ある年齢(個人差があります)になるとコラーゲン、ヒアルロン酸、線維芽細胞(コラーゲンやヒアルロン酸などを生み出す細胞)が減少することでその作用が低下し、正常にターンオーバーするための水分量を保つことができなくなります。水分量が減り、乾燥肌になるという悪いサイクルに陥ります。
このように、「乾燥肌」はその他の肌荒れの原因となることも、また結果として現れることもあります。
これまで説明してきたように、乾燥肌は肌トラブルの一つの原因でもあり結果でもあります。そしてそれにはターンオーバーの乱れが関わっています。
よって、この悪循環を解消するためには、どこかでターンオーバーのサイクルを正常化する必要があります。
1.ターンオーバーを妨げる表皮を除去する
2.ターンオーバーに関わるコラーゲン、ヒアルロン酸、線維芽細胞の作用を修復する
3.十分な保湿を維持する
【1】については、ピーリングなどが考えられますが、乾燥肌で肌を守っているバリアがなくなっている方には、おすすめできるか判断が難しいです。皮膚科や美容皮膚科などで専門的な知識を持つ方のカウンセリングを受けることをおすすめします。カウンセリングを受けることで、正しい治療方法をいることができるでしょう。
【2】については、不足したものを注入するという方法があります。乾燥が気になる箇所に集中的に補います。ご自身の血液から採取した血小板を使用した生成物(PRP)を注入する方法があります。
また、コラーゲンやヒアルロン酸、イソフラボンを食物やサプリメントで摂取することでも線維芽細胞の働きを活性化させることが期待できます。
【3】の方法としては、まず部屋の湿度を十分に保つことがあげられます。外にいる際は当然湿度をコントロールすることはできませんが、加湿器などが使用出来る屋内では、清掃と加湿両方を行いましょう。
冬でも十分に水分を補給することも大切です。暑くないので、どうしても水分補給をおこたってしまいがちになります。常に手元に水分補給できるものを置いておくといいですね。
また、肌自体に何かを塗布して保湿することに関しては、様々な商品が簡単に手に入りやすいことは、皆さんご存知の通りですのでここでは触れません。肌に合わない成分は皮膚科でご確認いただけますし、その成分を使用していない保湿商品も多数あります。
ただし、必ず肌を清潔に保つことは忘れないでください。冬だから汗をかかないだろうと思わずに、肌を清潔にした上で保湿液などを使用しましょう。
毎日の習慣化が大事です。
【施術】
■ハイドラジェントル 全顔 1回 ¥16,500(税込)
吸引をかけながら毛穴の汚れを除去し2種のピーリングを行います。強力な水流によって、毛穴の奥の汚れや余分な皮脂・角質を除去します。
■超高濃度PRP(再生医療) 1本 ¥110,000(税込)
御自身の血液の中から血小板を濃縮、採取し、再度注入する治療です。肌自体の若返り効果があり、くま、目周りの小皺に最適。御自身の血液を使用するので安全性も非常に高い施術です。
こちらでご紹介している内容は、あらゆる肌症例の中の一握りにすぎません。専門的な知識なくご自身で肌の状態を判断して処置することは、おすすめいたしません。
また、施術料金が高いのではないかと心配される方も多いでしょう。しかし、肌の治療には保険が適用されるものもあります。症状が現れた早い段階で、皮膚科や美容皮膚科の専門医にご相談されるとよいでしょう。
専門医のカウンセリングで詳しくお知りになりたい方はこちらへ。